映画 特捜部Q
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こんにちは。

特捜部Qという映画が面白いらしいという事で、今回アマプラでチェックしてみました。北欧映画とかざっくり言ってますがデンマーク映画です。

結論から申しますと同じく北欧であるスウェーデンのミレニアム』などハリウッド版のミレニアム『ドラゴンタトゥーの女』など好きな方ならオススメでございます。

4作品あるなかで1本だけ選ぶとするならば個人的には『特捜部Q カルテ番号64』を推したいと思います。


とりあえず予告をどうぞ

少しだけですが唯一アクションもあり、かといってシリーズに共通する雰囲気を壊している訳でもありません。この作品では優生思想をもとに狂気の行動にでる医者、その団体が登場します。

あんまり詳しく書くとネタバレしてしまいますので伏せますが、デンマークで実際に行われていた問題を題材にしており1967年までたくさん被害者を生み出したある事件が描かれています。観ているととても胸が苦しいです。

舞台はデンマークではありますが優生学なるものが歴史的にも、世界的にも問題としてあり私たちの住む日本にも優生保護法というのがありました。1996年までこういう法律があった事に驚きました。なんと恐ろしい!

相模原市の障碍者施設で起きた殺傷事件や2018年に中国で発表された遺伝子操作ベビー。そして第二次世界大戦におけるナチスによるホロコーストなどと繋がるような話だなと思いました。

もうお気づきかとは思いますが全く明るい気持ちにはなれません。オモーイ空気がのしかかってきます。そんな気持で夜を過ごしたい方は是非ご覧下さい。映像もなかなかショッキングです。

しかし、刑事の主人公カールと部下アサドのバディ映画感もありこの二人の魅力がサスペンスな事件の中ほっこりしたりもします。

デンマークといえばラース・フォントリアーニコラス・ウェンディングレフンなど大変クセの強い映画監督が出身の国でして、この独特の雰囲気をいつも楽しませて頂いております。当ブログでもトリアー監督の『ハウス・ジャック・ビルド』を紹介いたしましたが



レフン監督の『トゥー・オールド・トゥー・ダイ・ヤング』という13時間の映画と言われるドラマなんかがありますが、こちらも激烈オススメであります。

まったくハマらない方には13時間というかなりの苦行を強いられることにはなります。


それはさておきこの作品もやっぱり北欧っぽいというか、北欧とかくくったら雑すぎるのかもしれませんが冷たいような空気があり、静かな時間が流れる国に起きたなんとも痛ましい事件が描かれています。

ちなみに北欧をおさいらすると「ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランドに、バルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)、ブリテン諸島、アイスランドを含む」てことらしいです。お馴染みのWikiから抜粋です。

特捜部Q 檻の中の女
原題:Kvinden i buret 公開日2015年 監督ミケル・ノルガード

特捜部Q キジ殺し
原題:Fasandaeberne 公開日2016 監督ミケル・ノルガード

特捜部Q Pからのメッセージ』  
原題:Flaskepost fra P 公開日2017年 監督ハンス・ペテル・モランド

特捜部Q カルテ番号64
原題:Journal 64 公開日2019年 `監督クリスファー・ボー

今のところこの4作品が作られていますが原作の小説を調べてみると『特捜部Q 自撮りする女たち』などまだ他にもあるので映画化はまだ終わらないのかもしれません。累計2400万部とかで超人気らしいっす。

1年間隔で公開しているのがすごい。制作陣メチャ忙しいと思う。

あらすじはデンマーク、コペンハーゲンにある警察署の特捜部Qという部署に配属された刑事二人を中心に未解決事件を解決していくというストーリーです。

二人はとある事情で特捜部Qというこ部署に配属されます。主人公のカール刑事(ニコライ・リー・カース)と相棒で部下のアサド(ファレス・ファレス)というコンビですがこのアサドは中東系でイスラム教徒です。こういうコンビは観たことがないのでとても新鮮な感じがします。

不器用で人付き合いが苦手なカールと対照的に人当たりが良いアサドは、頑固で仕事人間なカールに振り回されつつもなんとか彼を支えて一緒に事件を解決していきます。

カールは1作目の『特捜部Q 檻の中の女』で家族に電話掛けて迷惑がられたり、女性に声を掛けてもスルーされ、別居してる義理の息子が家にやってきてカールが外出中に彼女を家に連れ込んでセックスに励んでいます。その最中に帰宅すると「何見てんだ!出てけ!」と言われても何も言い返さず出ていったりします。

しまいにはベランダでやけ酒していると雪が降る中、朝まで寝てしまいます。もはやなんで?と笑えてきます。家族に対しても不器用な人間性が原因で距離が出てしまう、同僚ともうまくいかない。しかもとてもその事を自覚しているのに素直になれない。そんな男です。

不器用な人間がゆえに事件に関わる重要人物の心情に一番寄り添えるのもカールであり、それが彼の仕事への姿勢であり事件を解決に導く原動力になっています。

とてもヒドイ事件があり静かで暗いタッチで進んでいく映画ではあるもののカールの振る舞いや彼をヤレヤレ感で支えるアサドなど人間描写がほっこりする映画でもあります。ほっこりはいい過ぎかも。

まあとにかくこんな二人が未解決事件を解決していきますよと、そんな映画です!

アサドの私生活とかは描かれないのでどんな人物なのかどういう経緯で刑事になったとか今後は映画化される場合は観てみたいなと個人的には思いました。

それでは特捜部チョッカンでしたー。



特捜部Q-檻の中の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) [ ユッシ・エーズラ・オールスン ]



特捜部Q-自撮りする女たち─ 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫 0) [ ユッシ・エーズラ・オールスン ]