『アダムズ・アップル』映画あらすじネタバレ感想:主演マッツ・ミケルセンは敬虔な牧師

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映画アダムズ・アップル

日本公開日2019年1019日(土)

映画『アダムズ・アップル』の感想です。

2005年のデンマーク初公開から14年後に日本初公開です。長い!

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作品情報

原題:Adams Æbler(Adam’s Apples) デンマーク公開2005年/94分/ドラマ
監督:アナス・トマス・イェンセン
脚本:アナス・トマス・イェンセン
出演:マッツ・ミケルセン ウルリッヒ・トムセン パプリカ・スティーン

ロッテントマト
トマトメーター(批評家)70%
オーディエンス(観客) 90%

あらすじ

人生の道標を見失い、壊れた人々が集う田園の教会

仮釈放されたスキンヘッド男のアダムは、更生プログラムの一環で田舎の教会へ送られる。指導役の聖職者イヴァンは快く迎え入れるが、ガチガチのネオナチ思想に染まったアダムは神も人の情けも信じていない。ここで取り組むべき目標をイヴァンに問われたアダムは、教会の庭のリンゴで「アップルケーキを作る」とその場しのぎの答えを返す。だが、この教会はどこかおかしい。ここに住みついた2人の前科者、パキスタン移民のカリドとメタボ男のグナーも、実は悲惨な人生を歩んできたイヴァンも…。アダムはイヴァンの自己欺瞞を暴こうとするが、時同じくしてアダムのアップルケーキ作りを妨害するかのように、災いが次々と教会に降りかかる。それは悪魔の仕業か、それとも神が人間に与えた試練なのか……。

公式サイト『アダムズ・アップル』より引用
映画『アダムズ・アップル』予告編
※ここから完全にネタバレになります。
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感想

ざっくりした感想を言うと、苦笑いが続くユーモアとデンマーク映画で語る寓話が徐々に効いてくるこんな映画でした。

しかも、かなりの暴力的なシーンがいくつかあります。グロい部分もしっかり写ってます。

映画は仮釈放されたネオナチの男が更生プログラムの一環で、教会へやって来るという既に只ならぬ事が起きそうなプロローグで始まります。

この時点で少し笑えるというか、映画も全体的に笑っちゃダメな状況だけども笑ってしまうというシュールな状況が続きます。

ブラックユーモアとでもいいますか。しかも、登場人物が全員かなりおかしいでは済まないヤベー奴らです。

こんな面々です。

教会に更生の為にやって来た新参のネオナチアダム(ウルリッヒ・トムセン)
超信心深い 牧師のイヴァン(マッツ・ミケルセン)
盗み癖のあるアル中のグナー(ニコラス・ブロ)
障害の子供を出産するかもと悩むサラ(パプリカ・スティーン)
テロリストのカリド(アリ・カジム)

クセが強い!

こんな人達がとある田舎の教会で一緒に過ごすことになります。特に牧師のイヴァンは盲目的に信心深く超ポジティブな人間でなんでも自分の都合のいい解釈で、ものごとを問題なしということにしたり悪魔の仕業にしています。

ネオナチのアダムは、更生の一歩としてリンゴのケーキを焼くという目標を立てました。スキンヘッドの凶暴そうな男がケーキ作りというなんだかよく分からない話になってます。

『アダムズ・アップル』という映画タイトルはこのケーキのことだったんですね。意味わかりません。でも映画の最後までアダムはアップルケーキ作りを諦めません。これは彼にとって重要な作業となります。

リンゴの木が教会敷地内にあり、この木からケーキを作りに必要なリンゴを取ろうとするとカラスにリンゴを荒らされてしまいます。

イヴァンはこれは悪魔がケーキ作りの妨害をし、我々を試していると解釈します。テロリストのカリドが教会暮らしをしいてもなお強盗をして大金を稼いでいても彼の貯金であると言い張ります。

まるでカリドには問題はないとでも言うように。

そして、コルベア(オーレ・テストラップ)という医者が度々登場し、アダムにイヴァンの過去の話や息子の話を打ち明けます。 彼は科学しか信じない人間でイヴァンとは対極にある人物です。

やはりイヴァンは、脳性麻痺の息子も障害はないし計算もできると病気を認めません。妻も自殺したようで辛い過去を背負っています。

それに対してアダムは現実主義者なので、神の話や悪魔の話などイヴァンの主張を退けていきます。

要するに神を信仰するイヴァンとそれを否定する科学的なコルベアや、現実的なアダムが対立するような話になっています。

しかし、物語が進むとアダムの部屋で落とした聖書が何回もヨブ記のページが開いたり、雷でオーブンやリンゴの木が破壊されたり、まるで神の仕業かのようなそれともただの偶然なのかわからない状況になっていきます。

この旧約聖書のヨブ記をテーマにしてこの映画は作られたと言われているので、興味ある方は読むと面白いかもしれない。

私ジェームズの場合キリスト教徒でもなければ聖書に詳しいわけでもないので、何かをあからさまに意味していたとしても完全にスルーいている可能性があります。

詳しい方はこの作品をもっと楽しめると思いますが、私でも突然のバイオレンスと、極端な牧師や、全然更生の気配がないグナーやカリドに、なぜか一番まともに見えるネオナチアダムが奇妙でとても面白い映画でした。

マッツ・ミケルセンは今やスター・ウォーズシリーズ『ローグ・ワン』(2016年)などに出演する有名な役者ですが、14年前の彼が観れる楽しい作品です。

ぶん殴られて鼻がひん曲がっても気にしない人、それがイヴァン(マッツ・ミケルセン)です。

デンマークは、ラース・フォントリアー監督や、ニコラス・ウィンディッグ・レフン監督などヘンテコな映画が多くデンマークデンマークデンマークとこれからも気になる事は多そうです。

そして本作のラストに何を思うのかは観る人次第ではありますが、まあやっぱり何事もバランスは大事だよねという当たり前の事を思ったのでした。

押し付けたい度★★★☆☆

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