映画『カーマイン・ストリート・ギター』感想あらすじ:廃材ギター職人のドキュメンタリー

スポンサーリンク
画像は公式サイト映画「カーマイン・ストリート・ギター」より引用

日本公開日2019年8月10日(金)

監督ロン・マンによるドキュメンタリー映画。ギターショップ、カーマイン・ストリート・ギターの一週間を描く。

廃材を使ってギターを作ると、耳にしてギター弾きが振り向かない訳がない! そんなドキュメンタリー映画『カーマイン・ストリート・ギター』をギター弾きの筆者が鑑賞してきました。

『カーマイン・ストリート・ギター』予告編
動画は公式サイト映画「カーマイン・ストリート・ギター」より引用
スポンサーリンク

作品詳細

原題:Carmine Street Guitars 2018年/カナダ/80分
監督:ロン・マン
出演:リック・ケリー、ジム・ジャームッシュ、ネルス・クライン、カーク・ダグラス、ビル・フリーゼル、マーク・リーボウ、チャーリー・セクストン

あらすじ

ルー・リード、ボブ・ディラン、パティ・スミスら大御所がリックのギターを愛用。劇中ではビル・フリゼール、マーク・リーボウ、チャーリー・セクストンなど、人気ギタリストたちが次々と来店。彼らがリックのギターを手にし、幸せそうに演奏する姿が贅沢に収められている。 さらには、ニューヨーク・カルチャーを牽引する映画監督、ジム・ジャームッシュの姿も。ギタリストたちを魅了し続ける、ユニークなギターショップの1週間が映し出される。

※ここから完全にネタバレになります。
スポンサーリンク

感想と見どころ

ギタービルダーであるリック・ケリーは、再開発の波が押し寄せるニューヨークの街角でギターショップを営んでいます。19世紀のホテル、バーなど古い建物を壊して出た廃材を使ってギター制作をします。

この古い木材には集めた場所が書いてあり、どこで使われたのか分かるようになっています。木材はお店にたくさん保管してあります。 使っている工具も祖父から受け継いだりと古い物大事にしています。

再開発で出たてきた廃材を使って作る、っていうのが面白いですね。古い木材の味を生かして塗装もしないでそのままです。

なので強烈な個性を放ったギターがお店にたくさん並んでいます。

リックに弟子入りしているシンディ・ヒュレッジというアートスクール出身の女性がペインティングやウッドバーニング(焦がして模様を付けるやつ)を施したギターもあり、更に個性が増した物も並んでいます。

シンディはスマホやPCを使ってSNSでギターを宣伝しています。しかし、リックはまったく興味なさそうです。彼女に促されても見向きもしないで黙々とギターを作っています。

映画中盤でシンディの誕生日を祝うシーンでは、巨大なギターのケーキが登場して笑えます。しっかりチョコレート味らしいです。この祝いの会で彼女は、弟子入りさせて貰えて事を感謝していて泣いてしまいます。

感動場面なのにどうしてもケーキが笑える。デカイし。

そして、この映画の登場人物達はギターを愛してるぞ!感がとても伝わってきます。店に来るミュージシャンとリックがギターの話をしている場面は、終始穏やかな笑いに包まれています。

また、電話番や掃除をしているリックの母親がいい味を出していて、斜めになっているボブディランの写真が入った額を直しても傾いたままとか、客から電話が掛かってきても面倒なのか途中で切ったりします。てきとう(笑)

こんな感じなので、観ているとニヤつきが止まらないです。

映画では映画監督のジム・ジャームッシュや名立たるミュージシャンが登場します。

パティ・スミスバンドのレニー・ケイやザ・ルーツのカーク・ダグラス、ボブ・ディランバンドのチャーリーセクストン、ウィルコのネルス・クライン、ビル・フリーゼルなど他多数です。

ルー・リードのギターテック(ギターのメンテナンスをする人)スチュアート・ハウッドが全弦同チューニングというルー・リード奏法まで披露しています。ギター弾きには楽しい場面です。

ザ・キルズのギタリスト、ジェイミー・ヒンスは、事故で中指がマヒしてしまい動きません。なので中指を使わない演奏法を練習しています。リックにネックが太いギターで弾くといいと言われ、ギターを渡されます。すると「欲しくなってしまった!」と嬉しそうにしているのがとてもいい感じです。

ギター好き音楽好きはもちろん楽しめると思いますが、 そんなにギタークラフトについて専門的な話がバンバン出てくる訳ではないので、ギター弾かない人でもとても楽しめる映画だと思います。むしろギターの素晴らしさに目覚めるかもしれません!

映画最後でチャーリー・セクストンは天才的な不動産の友人から「君は仕事熱心だし家事もするし完璧だがギターを手に取ってしまった」みたいな事を言われたエピソードで映画は締めくくります。

ギターなんか手に取ってしまったばっかりに!人生が!(笑)
素晴らしい映画でした。

ちなみに本作は東京都新宿にある”シネマカリテ”で観に行きましたが、リック・ケリーのKELLYと書かれた本物のギターが展示してありましたよ。

押し付けたい度★★★★☆

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
ドキュメンタリー
直感映画.com