『グリーン・ブック』実在のピアニスト、ドン・シャーリーと用心棒トニー・ヴァレロンガて誰?

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画像は映画「グリーン・ブック」より引用

日本公開日2019年3月1日

本作は実在の人物をモデルにした映画で、黒人ピアニストであるドクター・シャーリー本名ドン・シャーリー(マハーシャラ・アリ)とそのイタリア系用心棒トニー・ヴァレロンガ(ヴィゴ・モーテンセン)、他バンドメンバーと1962年「人種差別が色濃いアメリカの最南部(ディープ・サウスと呼ばれる)へコンサートツアーの旅に出ます。

天才ピアニスト、ドン・シャーリーは1927年ジャマイカで生まれ2歳でピアノを始め大学で高度な音楽教育を受け、1994年にはハイチ政府からポルト・プランス王国国際博覧会から招待されます。

1968年の秋にデトロイト交響楽団でチャイコフスキーを披露したり、 デトロイト交響楽団、シカゴ交響楽団等のソリストとして登場したり年間平均95回のコンサートを行いました。

そして 1950年代から1960年代にかけて、16枚のアルバムを残しています。

また音楽の博士号、心理学の博士号、典礼芸術の博士号を取得し、流暢に8つの言語を話し画家の専門家でもあるそうです。

まさに天才ですね~まったく存じ上げませんでしたが、すごい人のようです!

差別問題を取り扱っているのでなんだかシリアスな話になるのかな?と思って劇場に行ったら鑑賞していると笑い声が度々起こって、ほっこりするようなコメディ映画でありました。

アカデミー賞の作品賞受賞した本作に不快感を示したスパイク・リー監督や一部でホワイトスプレイニング(白人が有色人種に偉そうに説教すること)映画だと非難を浴びているようですが、私には鑑賞中そんな事は微塵も感じなかったんですけど、それはあまりに無知だからでしょうか。

デコボコ二人のロードムービー!という感じでとても面白い映画でしたよ!

【公式】『グリーンブック』3.1(金)公開/本予告 《本年度アカデミー賞作品賞含む3部門受賞!》
動画は映画「グリーン・ブック」より引用
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作品詳細

原題:Green Book 2018年/アメリカ/130分
監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・ヴァレロンガ、ブライアン・カーリー、ピーター・ファレリー
出演:マハーシャラ・アリ、ヴィゴ・モーテンセン、リンダ・カーデリー二、ディミテル・D・マリノフ、マイク・ハットン

感想と見どころ

高貴な男とガサツな男

この映画の主人公はカーネギーホールの専属ピアニストでホール最上階に住んでいる⁉ドクター・シャーリーはとても高貴で落ち着いた雰囲気のある男です。

映画ではもう一人の主人公トニー・ヴァレロンガを運転手として面接するとき自宅に呼びますが、その時に座っている椅子が王の椅子みたいなのに座っていたり、骨董品が部屋に並んでいたりとお上品な人間である事が伝わってきます。

喋り方も静かでコンサートツアーの運転手(用心棒としての役割もある)に雇ったヴァレロンガに旅の途中、度々説教したり言動を注意します。

ヴァレロンガは石の宝石を盗んだり、コンサート会場で知らぬ人間と賭け事をします。少額得るためにつまらないギャンブルなんかするなと言わんばかりに小言を言ったり、宝石を戻してこいとシャーリーはまるで親みたいです。

ケンタッキーフライドチキンを食べたこともないらしく、ヴァレロンガにうまいから食べてみろと進められても手が汚れると食べたがりません。しつこく進められてようやく食べ始めるとまんざらでもない様子でチキンを味合うのでした。

一方、ヴァレロンガは黒人差別主義者のガサツな男でクラブの用心棒の仕事をしていたり、大食い競争でお金を稼いだりして妻のドロレス(リンダ・カーデリーニ)や息子たち家族を養っています。

そこで知り合いからドン・シャーリーの運転手の仕事を紹介され面接に行きます。初めて二人は出会いアメリカ南部のコンサート・ツアーに旅立っていきます。

高貴な男とガサツな男でまったく合いそうにない二人ですが、ピアノの演奏を聴いたヴァレロンガは感動したり、妻のドロレスに書く手紙の内容をロマンチックに仕上げてもらったりしてシャーリーに少しづつ心動かされていきます。

シャーリーは旅の地で差別を受けて危ない目に合うと助けてもらったり、音楽家ではあるものの流行りの音楽は知らず、ラジオで掛かる曲をヴァレロンガに教えてもらったりして二人の仲は少しづつ縮まっていきます。

実在のトニー・ヴァレロンガは、このツアーの後、俳優になりゴット・ファーザーの端役で出演しているみたいで、息子のニック・ヴァレロンガも俳優、映画監督、脚本家でこの映画の脚本を書いています。かねてから『グリーン・ブック』の話を映画化したいと思っていたらしく、本当に実現させた息子のニックであります。

映画のタイトルにもなっているグリーン・ブックというのは差別されている黒人が利用できる施設を記した旅行ガイドブックで、ツアー中この本を頼りにホテル等の施設を確認します。

シャーリーはパブに入ると白人に絡まれて殴られるし、招待された演奏会場でもトイレは外にあるボロボロのトイレを使えと言われたり、気に入ったスーツの試着も購入しないのなら着させない等々、とても酷い差別を受けていますが、反抗せずずっと彼は耐えています。

奴隷制度は廃止されたにも関わらず、黒人は人間扱いされずに苦しめられているのです。

差別に耐えツアーをするシャーリーを理解できないヴァレロンガに対して、オレグは南部でツアーをする理由を天才なだけでは不十分で、人の心を変えられるのは勇気だと語っています。

最後に

用心棒のヴァレロンガでさえも差別主義者で最初は黒人を見下していますが、シャーリーとの関係が深まるにつれに差別と一緒に戦っていきます。

まったく性格も育ちも違う二人が旅で同じ時間を共有していくと笑いがあったり、感動があったりとなんだか鑑賞中、ニヤニヤしてしまう映画でした。

ツアーを終えてなんとかクリスマスイヴまでに帰りたいヴァレロンガは、シャーリーの助けを借りてなんとか家族の元に帰るというシーンが映画の最後にあります。なのでクリスマス映画でもあると思います。

本国アメリカでは、2018年のちょうどクリスマス前に公開されているのです。

押し付けたい度★★★★★


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