『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』映画感想あらすじネタバレ:リック・ダルトンは架空の人物

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 画像

映画ファンと言っても、特化したジャンル映画ファンとか邦画しか観ませんの人とか、いろいろのいると思います。

クエンティン・タランティーノ監督最新作となると、ある種の映画オタクはお祭りモードに入り、しかも今作はレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットというスター共演で取り分け関心の強い作品となっています。

そんな映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を鑑賞した感想です。

目次2-2からネタバレになります。

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作品情報

日本公開日2019年9月1日

原題:Once Upon a Time in Hollywood 2019年/イギリス、アメリカ/161分/サスペンス
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
製作:クエンティン・タランティーノ
出演:レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、他

ロッテントマト
トマトメーター85%
オーディエンススコア70%

あらすじ

リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)はピークを過ぎたTV俳優。映画スターへの道がなかなか拓けず焦る日々が続いていた。そんなリックを支えるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は彼に雇われた付き人でスタントマン、そして親友でもある。目まぐるしく変化するエンターテイメント業界で生き抜くことに精神をすり減らし情緒不安定なリックとは対照的に、いつも自分らしさを失わないクリフ。この二人の関係は、ビジネスでもプライベートでもまさにパーフェクト。しかし、時代は徐々に彼らを必要としなくなっていた。そんなある日、リックの隣に時代の寵児ロマン・ポランスキー監督と新進の女優シャロン・テート(マーゴット・ロビー)夫妻が越してくる。落ちぶれつつある二人とは対照的な輝きを求め、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演する決意をするが。そして、1969年8月9日それぞれの人生を巻き込み映画史を塗り替える【事件】は起こる。

公式サイト「ワンス・アポン・タイム・イン・ア・ハリウッド」より引用
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』予告 8月30日(金)公開

感想

結論から言うと本作の『ワンス・アポン・インハリウッド』(以下、ワンスアポン)はリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)とクリフ・ブース(ブラッド・ピット)のやりとりや行動が笑えるし、いちいちカメラに映るものがカッコいいし(タランティーノ作はいつもだけど)メチャクチャ面白かった!

全体的にコメディ作品です。

過去のタランティーノ監督作品から考えると今作のワンスアポンも感動とは遠いと思うかも知れませんが、本作を最後まで観終わるとなんだかじんわり感動した作品でした。

この映画はシャロン・テート殺人事件を知っている事が前提となっているので、いつものタランティーノ映画引用は知らなくても、この事件だけは知っていたほうが確実にいいです。

この実際にあった事件を基にタランティーノは、ワンスアポンを作り、しかも結末が非常にポイントとなる映画なので知らないとお話しとしては、フ~ンとなってしまいます。

感動したと言っているのはこの結末に関係があります。これはもう観て頂くしかないのですけど。

あと、リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は、クリフ・ブース(ブラッド・ピット)架空の人物です。シャロン・テート(マーゴット・ロビー)ロマン・ポランスキー(ラファル・ザビエルチャ)実在の人物です。

なので映画は架空と実在の人物が混合された作品となったタランティーノ監督の創作でありファンタジーなのです。

冒頭で触れたオタクお祭りモードに関しては、タランティーノ映画は膨大な過去の映画からの引用、オマージュがある為、映画に関して膨大な知識がある人ほど楽しめる、オタク心をくすぐる作品ではあります。ですが、そんなものなくても楽しめるので関係ないと思います。

少なくとも彼の作品は、知らなければ楽しめないという作りにはなっていないと思います。私なんかディカプリオとブラピのファンなので、彼らの演技をただ見てるだけで楽しいですけどね。

マカロニウェスタンてなんだよ?パスタか?レベルですよ。『荒野の用心棒』(1964年)とかイタリア製西部劇(西部劇はアメリカ)の事ですが、詳しくは知りませんね。

ただ、こういうワンスアポンをきっかけにして古い映画とか知らない事を知って、興味を持ったら遡って調べてみるとかタランティーノ作品に限らず、オマージュとかサンプリングとか歴史については、あとから知りたければ知るという楽しみ方でいいと思うし、少なくとも私はそうして楽しんでおります。

シャロン・テート事件

1969年8月9日、アメリカで『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年)などで有名なロマン・ポランスキーという映画監督の妻で、当時26歳で妊娠中だった女優シャロン・テートが何者かによって殺されるというショッキングな事件が起きました。

犯人はチャールズ・マンソンを信奉するカルト集団の信者達で、ヒッピーでコミューンを作り集団で生活していてマンソンの指示により犯行が実行されました。

映画ではこの首謀者であるマンソンはあまり登場しませんが 生活している場所や、信者達が登場し、クリフ・ブースがこのコミューンを訪ねるシーンがあります。

マンソンは、ミュージシャンという一面もあり彼の曲をガンズ&ローゼズやマリリン・マンソンなどがカバーしマリリン・マンソンの名前の由来でもある事は有名な話です。(マリリンはマリリンモンローから)

そして、とある音楽プロデューサーとの約束を反故にされたことを恨んで自宅に行ったところ、住んでいたのはプロデューサーではなくシャロン・テート夫妻でした。

なので間違いで殺されてしまったのです。夫のポランスキーは当時、仕事で家にはいませんでした。

映画では、シャロン・テート(マーゴット・ロビー)が本作で自分が出演している映画を一人で映画館に観に行きニコニコしながら自分演技を鑑賞して客の反応を伺ったりしています。

マイク・モー(ブルース・リー)に格闘を教えてもらったりと純粋でお茶目な人として登場し、彼女の結末を知っているからなんだかとても辛いシーンでもあります。

殺されずに長く生きていたらこんな人生をもっと全うしていたのかなぁ、と。

このとても魅力的な人をマーゴット・ロビーという役者がとてつもない説得力を持って演じていたのがとても素晴らしかったです。

※ここから完全にネタバレになります。
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リック・ダルトンとクリフ・ブース

とにかくリックと、クリフのバディが楽しい映画で、役者として落ち目のリックは「俺なんかもうおしまいだ!」とメソメソ泣いています。それを相棒であるクリフが慰めるというやりとりを映画の中で繰り返します。

二人は仕事の相棒でもあるし親友でもあります。とくにクリフはリックの専属スタントマンとして彼のと一緒にいる以外に特に展望などなく、付き添い人のようにずっと一緒にいます。

だからというか、いつもしっかり慰めてくれるんですよね。そこがまた可笑しい 笑

でもとにかく仲良しです。

この映画ではスティーブ・マックイーン(ダミアン・ルイス)という役者が登場しています。実在するマックイーンはスタントマンとずっと一緒にいたり当時こういうコンビはよくいたそうです。

しまいにリックは、撮影現場の待ち時間に“昔の輝きはなくなった”内容のカウボーイの小説を読み感情移入で泣いていしまいます。

それを子役の女の子に慰めてもらうという。いつも誰かに慰められているのです 笑

この子役の女の子はプロ意識が強くしっかりした女の子で、撮影中リックがセリフを忘れて恥をさらしてしまったとき、控室で一人で「なんで酒を8杯も呑んだんだ!バカヤロー!俺の馬鹿!」と自分にキレまくっているリックと対照的です。

でもこの子役の助けもあり、撮影最後までなんとか乗り切り「俺はリック・ダルトン様だ」と自信を取り戻しました。

それと、リック出演の映画でドイツ軍ナチの司令部みたいなところに行って火炎放射器を持って「みんな燃えちまえ、バスタード!!ハハハ!」とか燃やしているシーンなど相変わらずブラックな笑いがあったりします。

この火炎放射シーンは完全に「イングロリアス・バスターズ」(2009年)のタランティーノ監督のセルフパロディです。

映画最後にもこの武器でマンソンの手下を、焼き尽くすというオチになっております。敵は黒焦げですね。

クリフはトレーラーハウスでブランディっていう犬と暮らしています。犬種はなだろう?ピットブルみたいな犬でした。でその犬とのやり取りが面白いんですね。

餌を上げるシーンとかやたら高い位置から缶詰をトレーに落としたりして、ブレンディに餌を見せつけるんです。それで鼻を鳴らしちゃって「鼻鳴らしたら餌抜きだ!」とかクリフが言うんですけど、まあ、良く分かんないですけど笑えます。

クリフは一人になると車の運転を暴走させているし。スタントマンだからね。多分。

とにかく、他にも笑えるシーンたくさんの映画ですね。

ブルース・リー登場

予告にも映りますがブルース・リー(マイク・モー)が登場します。「グリーン・ホーネット」というドラマの撮影でアメリカに来ていたブルースと、彼の言う事に対して嘲笑ったクリフがケンカを始めます。

この時、クリフがブルースに勝てる訳ねーだろ!と、鑑賞してて思ったのですが戦いが始まるとブルースが車にいとも簡単に投げ飛ばされてしまい、負けた訳ではないけども口だけの達者なイヤな奴として描かれています。

この描き方に対して賛否があるみたいで、ブルースの娘のシャノン・リーは「嘲笑的に表現され不愉快」と、怒っているみたいです。

タランティーノはこれに反論し彼は事実、尊大のところもあったとしています。

クリフは強いという事を強調する為だとは思うけど、わざわざ尊大な描き方をするまでの理由があったかは微妙だなと思いました。

そもそもブルースの登場はあんまり映画の主軸とは関係ないし。

映画の結末

現実のシャロン・テートは無残にも殺されてしましますが、この映画の結末では彼女の自宅の隣に住んでいるリック・ダルトン宅に忍び込んだマンソン信者達が、家に居たクリフとリックにブチ殺されるという結末で終わります。

ここでタランティーノの作風である超バイオレンス描写が始まり、LSDでラリッていたリックでしたが、忍び込んできた人を犬のブレンディと共に殺します。

そのうちの一人は家にあるプールに突っ込んで落ちたとき、爆音がしてヘッドホンで音楽を聴いていたリックは何事かとビックリして侵入者に気づきます。

そこで奥から例の火炎放射器を持ってきて、敵を黒焦げに燃やします。

つまり映画の中「復讐」を果たしました。これは監督の過去作『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ 繋がれざる者』でも映画の中で歴史を変えてきました。

シャロン・テートは助かったのです。

ナイフで刺されてしまったリックは病院に運ばれてしまいますが、リックとは更に強い絆で結ばれたようでした。

騒ぎを聞きつけて隣人のシャロンは、インターフォン越しに声を掛けてリックを自宅に招き入れます。そして映像はゆっくり上昇して映画は終わります。

私はこの時とても感動し、暖かい気持ちになりました。

しかし、タランティーノによるとても個人的な映画にも見えますし、映画で何を達成したかったのかは私にはわからない部分もありました。これは映画愛の足らなさ故か?かもしれないが、そんな事もないでしょう。

「復讐」というのが正しいかは分かりませんが、映画の世界ではシャロンが無事であった事は間違いありません。

監督の真意は分かりませんが、監督なりの事件の風化をさせないという意味も込められているのでしょうか。いろいろ考えつつもとても楽しく鑑賞させてもらいました。

押し付けたい度★★★★☆

Tシャツカッコ良すぎ。

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サスペンス
直感映画.com

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