【レンタル】感想『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』新作リリース。サリンジャーの生涯を映画化

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「ライ麦畑でつかまえて」(1951年)で有名な小説家J.D サリンジャーの生涯を映画化。原作はケネス・スラウェンスキー著「サリンジャー 生涯91年の真実」(2013年)。主演、ニコラス・ホルト。他、ケヴィン・スペイシー。監督はダニー・ストロング。本作で初監督となる。

ロックファンの筆者は、ジョン・レノンを殺害した男マーク・チャップマンが事件現場で読んでいた本が「ライ麦~」だったというの10代の時に知りました。これが入口となり読んだ本でした。チャップマンは警察官が駆け付けた時、逃げもせず現場にいたそうです。

当時、読んだ印象は主人公で17歳のホールデン・コールフィールドがなんかグチグチ言っている話というぐらいにしか感じなかったのですが、今から考えると純粋さの何かを表していたのかな?と思ったりします。

他には「ナイン・ストーリーズ」(1974年)にある「バナナフィッシュにうってつけの日」という短編小説で、魚が泳いでバナナの穴に入っていく話を主人公がします。やはり、なんの事かさっぱり分かりませんでした。この映画鑑賞後、なんとなく理解したような、しないような、そんなサリンジャー初心者の映画感想です。

映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』予告編
動画は公式サイト映画「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」より引用
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作品詳細

原題:Rebel in the Rye 2017年/アメリカ/106分
監督:ダニー・ストロング
脚本:ダニー・ストロング
原作:ケネス・スラウェンスキー『サリンジャー 生涯91年の真実』
出演者:ニコラス・ホルト、ゾーイ・ドゥイッチ、ケヴィン・スペイシー、サラ・ポールソン

あらすじ

1939年の華やかなニューヨーク。作家を志す20歳のサリンジャーは編集者バーネットのアドバイスのもと短編を書き始め、その一方で劇作家ユージン・オニールの娘ウーナと恋に落ち、青春を謳歌していた。だが第二次大戦勃発とともに入隊し、戦争の最前線での地獄を経験することになる。終戦後、苦しみながら完成させた初長編小説「ライ麦畑でつかまえて」は発売と同時にベストセラーとなり、サリンジャーは一躍天才作家としてスターダムに押し上げられた。しかし彼は次第に世間の狂騒に背を向けるようになる…。(後略)

公式サイト映画「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」より引用
※ここから完全にネタバレになります。

感想と見どころ

長編小説「 ライ麦~」の前に「マディソン・アヴェニューのはずれでの小さな反抗 」という短編小説があり、この本で既にホールデン・コールフィールドが登場しています。「ライ麦の~」の原型になった事を映画で初めて知りました。

恐らく有名な話なんでしょうけど、サリンジャーは劇作家で有名なユージン・オニールの娘ウーナと付き合い、兵役中に彼女はコメディアンのチャールズ・チャップリンと結婚してしまいます。

サリンジャーは若くして隠遁生活に入ったということを良く聞きます。なので、結婚しなかったのかな?とか勝手にイメージを持っていたのですが、普通にナンパとかしてるし結婚もして子供も授かっています。

なので筆者としては色々トリビアな映画でしたよ。

サリンジャーは小説を書き上げる為に瞑想で集中力を高めたり、隠遁生活をして一人になる環境を作る過程が描かれます。孤高の作家は必要にしてなったという事なんでしょうか。

こう書くとストイックな人のようですが映画では、嘘偽りのない純粋な作品を書くことに強いこだわりがあって、それを守るかのように森の中の家へ引っ越して静かな世界へ入っていくという感じでした。

もう出版とか俗物世界には身は置かん!俺の作品は俺のモノ!みたいな。

映画では冒頭で話したマーク・チャップマンを思い起こさせるような人物が、サリンジャーを待ち伏せします。「ライ麦~」の本を片手に「なぜ僕の事をこんなに知っているんですか?」と話しかけてきます。非常に怖い場面です。他にもーストーカーが出てくるので、度々こういう事に悩まされていたのでしょう。

サリンジャーは大学でウィット・バーネット(ケヴィン・スペイシー)講師と出会います。彼の影響で小説を書き続けることを決心します。その後、ストーリー誌に初めて短編が掲載され25ドルを貰いました。

小説家として徐々に有名になっていく最中、真珠湾攻撃が始まり兵役に就きます。

サリンジャーは無事に戦争から帰還します。しかし、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になり小説が書けなくなります。スランプに陥っているところ瞑想の伝道師と出会いました。これ以来、瞑想に傾倒していき、徐々に作家として能力を取り戻していきます。そして遂に「バナナフィッシュにうってつけの日」を書き上げました。

その後、発表した「ライ麦~」完成以降は人目を避けるようになります。妻のクレア・ダグラス(ルーシー・ボイントン)森の中の家へ移り住み、執筆活動続けます。インタヴューは断っていたサリンジャーでしたが学校新聞だということで質問を受けると、後日、普通の新聞でインタビューが載ってしまいます。

サリンジャーはインタビューの若い子に騙されていました。

激怒した彼は家の回りに壁を立てて、ますます人目を避ける生活に入っていきます。

映画最後に出版社仲介役のドロシー・オールディング(サラ・ポールソン)に今後は本を出さないと宣言します。サリンジャーは宣言後も自分の為に、小説を書き続けて作品と共に静かな家でひっそりと暮らしていきます。

こんな感じでざっくりとJ.D サリンジャーの隠遁までの生い立ちを描いています。 しかし、この映画が実像にどれだけ迫っているかはわかりません。106分で実像に迫るのは、無理だと思いますが映画としてはとても面白かったです。

サリンジャーの先生役のウィット・バーネットはケヴィン・スペイシーが演じています。だいだいいい人そうに見えて裏がありそうな役をやってますが、今作では裏はなくサイコパスでもなくいいひとでした。

サリンジャーは作品を守る為、映画監督のビリー・ワイルダーなどから、映画化の打診されても断っていました。

自分自身が映画化されるのはいいのでしょうか。「ライ麦~」はダメだけど伝記映画ならオッケー!とか言わなそうなんですけど。

久しぶりに読もうかな。サリンジャー再読な映画でもあります。
ちなみに今でも「ライ麦~」は年25万部売れるらしいですよ。

押し付けたい度★★★☆☆

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