映画ソング・トゥ・ソング
(C)2017 Buckeye Pictures, LLC

ソング・トゥ・ソング

日本公開日2020年12月25日

原題:Song to Song /2017年/129分
監督:テレンス・マリック

マリック監督、最新作という事で新宿シネマカリテまで鑑賞しに行きました。風強過ぎな日でした。

あらすじ:スーパー美男美女たちが、モラトリアムこじらせて悩む。奔放な恋愛。


これは映画なのか?テレンス・マリック監督。答えはない。

とりあえず公式サイトがオシャレなので見たほうがいいっす。→ソング・トゥ・ソング公式サイト

※ネタバレしています。

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シネマカリテ


とにかく豪華なキャストぶりでマイケル・ファスベンダー(クック)、ルーニー・マーラ(フェイ)、ライアン・ゴズリング(BV)、ナタリー・ポートマン(ロンダ)、ケイト・ブランシェット(アマンダ)、ヴァル・キルマー、パティ・スミス、ジョン・ライドン、イギー・ポップ、リッキ・リー、レッチリメンバーなど他、多数出演しています。

テレンス・マリック監督の声がかかると、よし出演だ!と、みんながなるのでしょうかね。それだけ偉大な監督なのでしょうか。

私が観た彼の過去作は『シン・レッド・ライン』『ツリー・オブ・ライフ』『ボヤージュ・オブ・タイム』でほかの作品観ていないのだけれど、神々しい、綺麗な映像、作家性強い、ブラッド・ピッドとタッグ。こんなイメージを持っている。

なのでイマイチどんな監督なのか知らん。そんな状況で鑑賞いたしました。

今回の作品でもやはり映像はとても綺麗で、出演している俳優も美しいし、いや美し過ぎるので、その点、観ているのは飽きる事がありません。ルーニー・マーラの可愛さとかを堪能できますね。ナタリー・ポートマンがウェイトレス姿で登場しますが、エッ!てなります。いやいや何歳何歳。いつ歳をとっているの?美しい。

ライアン・ゴズリング(BV)は『ラ・ラ・ランド』(2016)の感じです。この映画では、ジャズのライブハウスを開く夢を持つ夢追い人でしたが『ソング・トゥ・ソング』では売れないソングライターという役で似ています。

彼はピアノをまた上手に弾いておられました。ラ・ラ・ラランドで特訓したらしいのでその成果が生かされていました。そういやルーニー・マーラ(フェイ)もギター弾いてました。楽器も練習しなきゃいけないし役者は大変ですな。彼女はミュージシャン役として登場します。

マイケル・ファスベンダー(クック)は、音楽プロデューサー役でBV、フェイ達の人生をかき乱していきます。かき乱すというか彼らの望みを叶えた人物でもあるのですが、クックに関わるとなぜか心乱れていくという風になってしまいます。

それもそのはず映画中盤で登場する、ナタリー・ポートマン(ロンダ)を含めて3角関係4角関係となります。クックの乱交の日々といい、平穏であるはずない。派手生活をしていると。家も何件あるんだよ。完全に成功者のクックであります。

BVとフェイの純愛的な超楽しそうな毎日を追ったり、恋愛映画でもあるけれどかなりドロっとした恋愛関係が描かれていました。

この作品、音楽フェスのバックステージがよく出てきますが、エンターテイメント業界で活躍する、もしくはしたい人達の裏側的な映画でもありました。

伝説のシンガー、パティ・スミスが出てきて結婚の話をしていますが、そこは実話だったりします。たぶん。夫はMC5のフレッド・スミスでその話をしていたと思います。現実の世界とフィクションが行き来しています。パティは長老感がでていてなにか言葉に重みを感じる。

相変わらずムキムキのイギー・ポップも出てくるし、セックス・ピストルズのジョン・ライドンもいるしパンクロックファンがパンクの歴史を辿ると、絶対に触れるスーパースター達がサラっと登場します。じゃれ合うレッド・ホット・チリペッパーズのメンバーなどフェスの裏側もとても楽しそうです。

EDMからオールディーズ、ロックまで流れてとても音楽的な映画でもあります。音楽ファンは結構いい感じかもしれません。

このような状況を時系列も直線的でなく描くのでストーリーはちょっと?な感じが続きますし、とくに説明もないのです。よく観慣れた映画とは違うのでテレンス・マリック作であると認識がないまま観るとかなりの人は戸惑うんじゃないかなと思ったりします。

フィクション映画なのかドキュメンタリーなのか、129分の音楽プロモビデオのような、そんな作品であり、誰かにあの映画は面白いよとカジュアルにおすすめするかと言えば、おすすめする作品ではない。

うん、カジュアルにはすすめないなぁ。つまらない訳ではないのだけど。映像美しい、音楽いい、俳優最高。ストーリーは長めのモラトリアム生活の末悩む。いや、ちょっと待てよ、書いてたら面白そうじゃん!これだけ揃ってるならいいじゃん!でもおすすめは、なんかなぁ。

これを言ったらすべて当てはまりそうだけど、同監督作の『ボヤージュ・オブ・タイム』(2016)の地球編の人間の中のBV達を切り取ったような感じ?かなと。この映画でBVは出てこないけど作品は、この宇宙がテーマだからまあいるでしょう。

ボヤージュは宇宙誕生から終わりまで描くという壮大な映画なので、ソング・トゥ・ソングはその中で起こった話だとか言うと、そりゃそうだろとはなる。ボヤージュのスピンオフ作。それがソング・トゥ・ソング。もうそういう事にしておこう。

結局どういう気持ちで観たらいいのか良く分からん!的な作品でありました。マリック監督を作観るといつもこんな感じになる。ということで今回はソング・トゥをきっかけに彼の観ていない過去作を何本か観てみようと思ったのでした。





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