『真実』映画あらすじ感想:カトリーヌ・ドヌーヴ主演の是枝裕和監督最新作

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映画真実
(C)2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA

日本公開日2019年10月12日(金)

是枝祐和監督、最新作。映画『真実』の感想です。

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作品情報

原題:La vérité(THE TRUTH) フランス公開日2019年/108分/ドラマ
監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク、リュディヴィーヌ・サニエ

ロッテントマト
トマトメーター(批評家)81%
オーディエンス(観客)データなし

あらすじ

すべてのはじまりは、国民的大女優が発表した「真実」という名の自伝本

世界中にその名を知られる、国民的大女優ファビエンヌが、自伝本「真実」を出版。海外で脚本家として活躍している娘のリュミール、テレビ俳優として人気の娘婿、そのふたりの娘シャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、彼女の公私にわたるすべてを把握する長年の秘書─。“出版祝い”を口実に、 ファビエンヌを取り巻く“家族”が集まるが、全員の気がかりはただ一つ。「いったい彼女は何を綴ったのか?」そしてこの自伝に綴られた<嘘>と、綴られなかった<真実>が、次第に母と娘の間に隠された、愛憎うず巻く心の影を露わにしていき―。

公式サイト『真実』より引用
【公式】『真実』10.11公開/本予告後付け有
※以下、ネタバレ注意です。結末や、重要な場面は触れていません。
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感想

本作を観終わった直後の感想は、ちょっと母に電話でもしてみるか、こんな思いが湧いてきた作品でした。

家族間にある微妙な関係性を描いた作品で、女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が《真実》という自伝本を出版し、お祝いに集まった家族の真実の物語です。

家族とはこの世に生まれた人間の一番最初の人間関係であり、一番最初のコミュニティーで、よく知っているようで知らないところもあったり、近いようで遠い存在であったりという感覚は差はあれ誰でも経験があると思います。

遠いというのは、例えば異性のタイプなんて親に喋ったりしないし一人暮らしを始めれば毎日顔を合わせるのは職場の人で、家族と会うのは年に数回なんてこともよく聞いたりします。

『真実』は映画業界、俳優のウラ側を見せつつファビエンヌ一家、おもに母ファビエンヌと娘のリュミエール(ジュリエット・ビノシュ)の確執が描かれます。

この二人の間には緊張感があり、歩みよるところがなそうに見えて、でもやっぱり親子なんだなと思えたりお互い理解者のようで理解していないような関係性です。

この二人を見ていると、なんか分かるなという気がしてきます。私ジェームズは男です。映画は母娘のやりとりはなので、女性の方はなにかもっと感じるところが多いのかもしれません。

そしてこの作品の主演はカトリーヌ・ドヌーヴというフランスの超大物女優です。

私はフランス映画に詳しくはないですが、何となくブリジット・バルドー、ジェーン・バーキンとか同じ世代の人なのかな?くらいの認識を持っている程度で、彼女の出演の映画は数本しか観たことがないです。

しかし、とても強い印象が残っている作品がありましてロマン・ポランスキー監督の『反撥』(1965年)という映画です。

ドヌーヴ演じるキャロルは、男性恐怖症で、彼女の幻覚なのか現実なのかよくわからない映像が続き、はっきり言って気味悪い作品です。でも、こういう映画がとても好みです。

デヴィッド・リンチ好きがたどり着くひとつの映画が『反撥』であります。若かりしドヌーヴもめちゃくちゃ美しいです。

とても有名ですが『シェルブールの雨傘』(1963年)とかの方がカラー映像ですし、ドヌーヴの美しさを堪能出来るかもしれません。

ドヌーヴ美女ネタに興奮して少々脱線してしまいました。


話を戻すとファビエンヌという役名はなんとカトリーヌ・ドヌーヴミドルネームでドヌーヴの実の妹にフランソワーズ゙・ドルレアックという俳優がいますが、劇中で死んだとされる妹サラも俳優です。ドルレアックは1967年に亡くなっていて共通項が多いです。

なので 実人生を照らし合わせたような作品になっています。 彼女に詳しい方は更に面白い観方ができるのではないとかと思います。

実人生系映画と勝手に呼びますが、ミッキー・ローク主演『レスラー』(2008年)やナタリー・ポートマン主演『ブラック・スワン』(2010年)などを思い出します。

是枝監督の映画は、前作の『万引き家族』(2018年)や『三度目の殺人』(2017年)など、鑑賞後に重さが残る印象の作品が多いと思います。ちょっとしんどい感じ。

個人の観方によるのかもしれないけど、解放感溢れるというような後味は多くないと思います。

もちろん、血の繋がりのない家族を家族として描いていた『万引き家族』など観ようによっては解放感がある映画かもしれない。家族を家族たらしめるものとは?という問いかけのような作品であり、観る人よって色々な解釈や考察が出てくる作品であると思います。

私ジェームズとしては、この作品に対して一言だけ言うと、子供を作る相手、パートナーも最初は他人だし、“万引き家族”は特殊な家族ということでもなく、家族であろうと意思があるぶんむしろ理想の家族にさえ見えてくる。

こんな感想をもった映画でした。

『万引き家族』に限らず今作の『真実』にしても他、過去の是枝作品はどの映画も見る側の解釈にゆだねる作風ではあります。

そして『真実』は、見終わったあとに重みのようなものはなく、軽やかな足取りで劇場をあとにすることが出来る作品だと思います。

どんな、なんとかエンドなのかは劇場で鑑賞してみて下さい。

いままで是枝作品の同じ家族の話でも、印象はさわやかです。だけどもやはりどこか是枝監督っぽというか、むしろ舞台をフランスに移しても完全に是枝作品になっているという感じがします。

スゴイですね。日本人監督なのにフランス人俳優で作家性を体現するという。

国内でも海外でも非常に評価の高い是枝祐和監督の映画は、日本でなくても是枝映画は是枝映画だったという事で大変楽しむことが出来ました。


今回、スクリプトドクター(脚本を書き直したりする職業があるらしい)の三宅隆太がラジオで「吹替で観ないなんてもったいない」と、言っていたのを突然思い出して吹替で観賞しに行きました。

普段洋画は字幕でしか観ないので上映途中までCMを観ているような不思議な感覚で中々慣れませんでした。

普段字幕で観る方は、やはり字幕で観たほうがいいかもしれません。

押し付けたい度★★★☆☆

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ドラマ
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